ドレスローザでの冒険では、メラメラの実の争奪戦に始まり、海軍本部大将 藤虎の登場、ドフラミンゴとローの関係性やお互いの過去の激白、革命軍になったサボが再登場、——など、衝撃的な物語がたくさんあった。

そんなドレスローザでの物語をちょっとだけふり返ってみたいと思う。

ドフラミンゴは具体的にどう世界を壊したかったのか

長きに渡って謎が多いキャラクターだったドフラミンゴがついにルフィに倒されたわけだけれど、結局のところ、ドフラミンゴは何をしでかしたかったのかよくわからなかった気がする。

ドフラミンゴの最終目標(?)は天竜人の牛耳る今の世界をぶち壊したかったみたいだけれど、具体的にどうぶち壊そうとしていたのか。

ドフラミンゴは裏社会の仲介人として、海賊や世界中の国々に人造悪魔の実「SMILE」を売ったり、武器を売ったりしていた。こうしたドフラミンゴのビジネスは世界中の戦争を助長していたのこと。

(サイ)
諸国の戦争を裏から盛り上げ 大儲けしてる奴がいる…!!!

(ブー)
戦争中の国々にどんどん武器を売りつけてな!!

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十三 P91

(サボ)
この港から出る武器が世界中の「戦争」を助長してる

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十五 P40

また、ドフラミンゴの最大の取り引き相手であった四皇カイドウのセリフから、「世界最高の戦争」を起こそうとしていたこともうかがえる。

(カイドウ)
くそったれ
……急げ〝ジョーカー〟 最期の戦闘準備を整えろ!!!
こんな退屈な世界壊れてもいい!!!
世界最高の戦争を始めようぜ!!!

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十九 P183

明確にはわからないけれど、力だけがものをいう世界——ドフラミンゴ曰く「新時代」というやつを築くため、世界中で戦争を引き起こし煽って世界をぶち壊したかった、というところだろうか。

マリージョアの国宝とはなにか

ドフラミンゴは元々、天竜人として生まれてきたわけだけど、10歳の頃、彼の父親が天竜人の権力を放棄したことで天竜人ではなくなっていた。

それにも関わらず天竜人直属の諜報機関CP-0を動かし、世界に誤報のニュースを流すことができたのは、ドフラミンゴがマリージョアにある国宝の存在を知っていたから。なんでもその国宝は存在そのものが世界を揺るがすものだとか。

(ドフラミンゴ)
おれが〝聖地マリージョア〟内部にある 重大な「国宝」の事を知っているからだ!! それは存在自体が世界を揺るがす

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十六 P155

さらに、〝オペオペの実〟の能力もあればその国宝を利用して世界の実権を握ることも可能なのだとか。

(ドフラミンゴ)
——更に お前の〝オペオペの実〟の能力が あの日 おれの手中に入っていたら…
マリージョアの「国宝」を利用し おれは世界の実権さえも握れていた!!!

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十六 P156

また、上記のことを話しているとき、いっしょに、〝オペオペの実〟の最上の業「不老手術」のことも話に出していた。

ということは、もしかすると、マリージョアの国宝を利用するにあたっては命を削るなどのリスクがあるのかもしれない…。

たとえば、魚人島リュウグウ王国の国宝「玉手箱」に収められていた丸薬は、使えば強力な力を得られるその代わりに年をとってしまうというリスクがあった。これってまさに〝オペオペの実〟の「不老手術」があれば、年をとらずに力だけを得られることができそう。

マリージョアの国宝とは、諸刃の剣のような、強い攻撃力の代わりに自分の身までも危めてしまうような、どこかしらリスキーな代物なのかもしれない。

〝イトイトの実〟の能力は覚醒していた

(ドフラミンゴ)
いいか ひよっこ
悪魔の実の能力には まだ 「覚醒」という上の世界(ステージ)があるんだ…!!!

能力は稀に「覚醒」し 己以外にも影響を与え始める!!!

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十八 P190

——とかかんとかで、ドフラミンゴの〝イトイトの実〟の能力は覚醒していて、まわりの建物などまでも糸に変化させ操ることができた。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十八 P190

ここでやっぱり気になるのが、ルフィの〝ゴムゴムの実〟もこの先覚醒することがあるのかどうかということ。

ルフィの次なるパワーアップが気になるところ。

不明なままの〝悪魔の実〟の能力

藤虎

重力を操ることができる。それによって隕石を落としたり、物体を浮かせることもできる。

藤虎と戦ったロー、サボのふたりはそれぞれ「重力」という言葉を口にしている。

(ロー)
しっかり〝重力〟かけときな藤虎 おれが逃げるぞ…

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十三 P39

(サボ)
真横に重力!!?

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十六 P90

また、藤虎の技には〝重力刀(ぐらびとう)〟という名の「gravity(=重力)」をイメージさせる技もある。

これらのことから、個人的にしっくりくる実の名前は〝グラグラの実〟なんだけど、それだと「地震」のほうとかぶってしまうので…、なんだろう(笑)

レオ

本人曰く「〝ぬいぬい〟の奇術」とのことで、人だろうが物だろうが、なんでも縫いつけてしまう能力。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十二 P122

この能力は悪魔の実の能力によるものなのかどうかもわからずじまい。もしかしたらミス・ゴールデンウィークのような類で、「縫いつける」ことに関して強化しているというだけなのかも?

トンタッタの他の能力者たち——、カブさんとビアンはちゃんと〝ムシムシの実〟の能力者であることが紹介されたし、マンシェリー姫も〝チユチユの実〟の能力者であることが明かされたのに、レオだけは能力の紹介がなかった。

また、〝悪魔の実〟の名前は基本的にカタカナで統一されているけれど、レオの「〝ぬいぬい〟の奇術」はひらがなで書かれていることも、なにげに意味深だったりする。

ただの深読みとは思うけど、レオの能力は悪魔の実の能力ではない可能性もあるのかも。

カン十郎

描いた絵を外に出す能力。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十六 P28

能力名は正直、見当がつかない…。

絵が飛び出すというと、個人的には〝トリックアート〟的なイメージがあるんだけれど、〝アトアトの実〟は既出だしね。

カン十郎が絵を描くときの〝筆〟から名前をとってきて〝フデフデ〟のようなケースも考えられるけど、悪魔の実の名前って、基本的にはその〝物〟の名前そのものだったり(ゴム、糸など)、事象から連想させる〝擬音語〟・〝擬態語〟だったり(ゴロゴロ、メラメラ)するので、「筆」と聞いて「絵が飛び出す」というのが連想しづらいこのケースは少々考えづらい気がする。

やっぱり〝絵〟に焦点を当てて——…、〝イライラの実〟のイラスト人間——、怒ってそう。〝ドロドロ(draw)の実〟の絵描き人間——、泥っぽい。〝ペイペイの実〟のペイント人間——、ダサい。〝フォトフォトの実〟の写実人間——、意味的にどうなのかわからないけど語呂はいい(と思う)。

まあ、正直、実の名前はなんでもいいんだけど…。

武器の「生産」は別の場所にある

ドレスローザからの武器の輸出を止めるためにやってきた革命軍。

だけど、武器の「生産」はドレスローザではおこなれていなかった模様。

(サボ)
——だが 武器の「生産」は別の場所みてェだな どこから運ばれて来るのか……!!

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十五 P40

これはおそらく、短期集中表紙連載 第二十弾「カリブーの新世界ケヒヒヒヒ」で描かれたカリブーが偶然たどり着いた島なんじゃないかと思う。第701話の扉絵では、島にあった「武器工場」に興味をもつカリブーの様子が描かれていた。

この表紙のタイトルは「興味津々—何だこの島、武器工場—」となっている。

また、この武器工場のある島は、2年前の頂上戦争のあと、ドレークが上陸した島と考えられる。島の風景が同じだし、島で暴動を起こしたカリブーをドレークが抑えにやってきたりもしていた。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻六十一 P12

尾田栄一郎ONE PIECE 巻六十九 P207

さらに、2年前にドレークが上陸したときのコマでは、その島がカイドウのお気に入りの島であると明かされていることもわかる。

ドフラミンゴとカイドウは裏で通じているわけなので、おそらくこの島が、ドレスローザから輸出する武器を生産している島なんじゃないかと思う。

また、カリブーの表紙連載では、「カリブーと顔が瓜ふたつのガブルという〝革命家〟が以前この島にいたということ」、「武器の生産のために多くの労働者が働かされているということ」なんかが読みとれると思うけれど、今度はここにサボたち革命軍が関わってくるんじゃないかなと考えられる。

この島で働かされている労働者たちをサボたちが解放することになるんじゃないかな。

麦わら大船団誕生

いよいよ麦わらの一味にも傘下の海賊団・一団が加わることになった。これはルフィが「四皇」になることに向けての布石になるのかもしれない。

さて、ドレスローザで一味の傘下に入った者たちはこの先、歴史に名を残す一大事件を起こすことになるとナレーションにあった。

〝麦わら〟ルフィの子分にと 名乗り集った曲者7人
この先各個に成長を遂げ… いずれ歴史に名を残す—— 「一大事件」を引き起こすのだが……
今はまだ… 誰も知らない物語

尾田栄一郎ONE PIECE 巻八十 P99

どんな事件になるのか気になるところだし、たしかに、とんでもないことをやらかしそうな曲者がそろっているように思う。

  • 二重人格で、寝ると人斬りの人格が現れるキャベンディッシュ
  • 「ディアス海戦」A級戦犯のスレイマン
  • 「海賊たちの串焼き映像配信事件」、「善良な市民への砲撃放火」のバルトロメオ
  • 「もはや伝説」とまでも言われる首領(ドン)・チンジャオの孫 首領(ドン)・サイ
  • 「政府機関爆破事件」のアブドーラ&ジェット
  • ———

これらの事件の詳細はわからないけれど、こうした面子が集まれば、これまで麦わらの一味が起こしてきた数々の大事件に引けをとらないくらいの大事件を起こしてもおかしくなさそう。

ウソップに〝見聞色〟の覇気の力が覚醒!?

肉眼でやっとこさ確認できるほどの遠い場所にいるシュガーをウソップが狙撃したのだけれど、そのとき、ウソップに〝見聞色〟の覇気の力が覚醒したような場面があった。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十六 P109

見聞色の覇気は「相手の〝気配〟をより強く感じる力」とのことなので、ウソップに気配が見えたことも、おそらくは〝見聞色〟の覇気によるものなんだろうと思う。

たしかに、長距離狙撃を可能にするには〝見聞色〟の覇気が必要不可欠になってくるだろうし、2年前、黒ひげ海賊団狙撃手のオーガーが当時既に、肉眼では見えないほどの距離にいるカモメを撃ち落としていた。

カモメを打ち落としたのはオーガーで、一羽、即死できなかったこともちゃんと把握していた。この狙撃もやはり〝見聞色の覇気〟によるものだと思う。

しかも、ナミ曰く「まだ見えてもいない島から」の狙撃なので、シュガーの長距離狙撃を成功させたウソップでもまだ当時のオーガーの域には追いつけていないっぽい…。

なので、これからウソップは〝見聞色〟の覇気の力をさらに研ぎ澄ませる必要があると思うし、同時に〝武装色〟の覇気の力も引き出す必要があるように思える。そうでないと〝自然系(ロギア)〟の能力者に対して、戦うどころか動かないように脅すこともできないしね。

敵がルフィのじゃまをしないように敵に銃口を向けて脅すウソップとかいつか見てみたいよね。

麦わらの一味の懸賞金がアップ!

ドンキホーテファミリーを倒したことで、麦わらの一味全員の懸賞金がアップした。

ルフィ
4億 → 5億
ゾロ
1億2000万 → 3億2000万
ナミ
1600万 → 6600万
ウソップ
3000万 → 2億
サンジ
7700万 → 1億7700万
チョッパー
50 → 100
ロビン
8000万 → 1億3000万
フランキー
4400万 → 9400万
ブルック
3300万 → 8300万

ルフィ 4億 → 5億

ルフィが5億になったことで、近いうち、4億超えのジンベエが仲間に加わっても、一味の中ではルフィの懸賞金がトップになることになる。

ゾロ 1億2000万 → 3億2000万

ゾロは、上げ幅でいえば一番の上げ幅で2億アップからの3億2000万。

3億2000万といえば、元王下七武海のゲッコー・モリアが七武海加入前で3億2000万だったので、ゾロの危険度はもう王下七武海レベルといってもあながち間違いではないように思う。

また、四皇ビッグ・マムの幹部ペコムズの懸賞金が3億3000万だったので、麦わらの一味という海賊団としての危険度も、いよいよ四皇レベルに近づいてきたようにも思う。

ウソップ 3000万 → 2億

ウソップもゾロについでの上げ幅で、1億7000万アップの2億に。

これ、ヤソップの息子であることがバレているのかどうかはわからない。もしまだバレていないのであれば、この先、ヤソップの息子としての危険度が加味されて、さらに金額がアップする可能性もありそうな気がする。

それから、ウソップはいよいよ素顔での手配になったけれど、それまでのそげキングの手配書がどうなったのかも気になるところ。

そげキングの正体はウソップという奴だったという流れなのか、あるいは、そげキングとは別にウソップという奴もいたという流れなのか。

特に後者の場合、そげキングという人物の存在が消えたわけではないので、本当に狙撃の島という島が存在して、そげキングが実在しているなんてことがあったらおもしろいと思う。

トンタッタとノーランド

400年前、トンタッタの国はノーランドに救われたという話があった。

それ以上の話はなく、さらっと流してもいい話のかもしれないけど、また別のところでひょんと話がつながったりすることがあるのかもしれない。

バルトロメオが持っていた謎のケース

コリーダコロシアムの予選Bブロックを勝ち抜いたバルトロメオ。Cブロックの戦いを観ているキャベンディッシュの元にやって来たとき、なにやら怪しげなケースを持っていた。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十二 P56

ケースは鎖で縛られており、危険を意味する「DANGER」、「HAZARD」というシールが貼ってあるのも確認できる。

結局、このケースの中には何が入っていたのだろうか。ケースを持っていたのはおそらくこのときだけで、ドレスローザを出るときは手ぶらだったし、ドレスローザ出航後、バルトロメオの船の中にもそれっぽいものは確認できないと思う。

麦わらの一味マニアのバルトロメオのことだから、一味の手配書だとか、事件を起こしたときの新聞記事だとか、そういったものを持ち歩いていたのかな?

スクラップ場での怪しげな人影

コリーダコロシアム予選Cブロックまでの敗者たちがコロシアム地下のスクラップ場に落とされたとき、そこには選手、オモチャ以外の怪しげな人影もあった。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十三 P94

このスクラップ場には錦えもんの仲間 カン十郎も隠れていたわけなんだけど、この人影はそのカン十郎のものだったということでよかったのかな。

カン十郎は壁の中に隠れていたとのことだったけど、上の絵からはそうは見えないように思うし、なんとなくすっきりしない感じ…。

黒ひげ海賊団の能力者狩り

〝メラメラの実〟を手に入れるためにコリーダコロシアムに参加してきた黒ひげ海賊団のバージェス。

コロシアムでは〝メラメラの実〟はルーシーサボに持っていかれてしまったため、その後、能力者狩りの方法を使ってルフィの〝ゴムゴムの実〟を狙ったり、サボが食べた〝メラメラの実〟を狙ったりした。

(バージェス)
〝麦わら〟の野郎が虫の息!! 待ってろ!! 今殺して!!! 奪ってやる〝ゴムゴムの実〟ィ〜〜〜!!!

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十九 P14

黒ひげ海賊団の能力者狩りには黒ひげの〝ヤミヤミの実〟の能力が関与しているんじゃないかと思っていたけれど、どうやら、バージェスひとりでも能力者狩りをおこなえるらしい…。

サボを乗せてしゃべる謎のカラス

戦いを終え、サボがルフィたちより一足早くキュロスの家を出発したとき、彼はカラスに乗って革命軍の仲間の元へと向かっていった。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十九 P165

この鳥、〝シルエット〟のようにも見えるけれど、「カァカァ」と鳴いているからカラスなんだろう。

サボが乗れるほどデカくて、しかも「ああ いつでも」と喋っているカラス。なんなんだろう、このカラスは。

ミンク族や動物(ゾオン)系の能力者のような動物人間という感じもしない。

謎である。