ゾロの〝九刀流 阿修羅〟の技は、「気迫」で敵に阿修羅の幻を見せるもの。

「気迫」といえば、〝覇王色〟の覇気の相手を威圧する力は気迫そのものであるとレイリーが言っていた。

(レイリー)
これが 相手を威圧する力… 〝覇王色〟の覇気…!! この世で大きく名を上げる様な人物は およそ この力を秘めている事が多い ただし この〝覇王色〟だけは コントロールはできても鍛え上げる事はできない これは使用者の気迫そのもの…!! 本人の成長でのみ強化する

尾田栄一郎ONE PIECE 巻六十一 P65

また、パンクハザードでの対モネ戦では、まるで覇王色の覇気で相手を威圧するかのように、圧倒的な強者への恐怖を植えつけることによってモネの動きを封じてしまった。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻六十九 P179

こうしたゾロの戦いぶりをみていると、ゾロも〝覇王色〟の覇気を扱えるのではと思えてくる。

はたして実際のところどうなんだろう。

ゾロの野望と〝覇王色〟の可能性

まず、〝武装色〟と〝見聞色〟はすべての人に備わっている一方で、〝覇王色〟に限っては数百万人にひとりにしか備わっていない力といわれている。

レイリーが言うにはこの世で大きく名を上げる様な人物はおよそこの力を秘めている事が多いらしい。

さて、ゾロの野望は世界一の大剣豪になることで、それはまさしく「この世で大きく名を上げること」につながるものだと思う。

そんな己の野望を遂げるために着実に成長していくゾロ。

懸賞金の金額においては、ゾロの額は麦わらの一味の中ではルフィに次ぐ2番手で、今や3億2000万の賞金首になっている。

もはや一船の〝船長クラス〟の額がつけられ、その名を上げているゾロなので、彼に〝覇王色〟の力が秘められていても特に不思議なことではないと思う。

ゾロの気迫におされるときの〝音〟

〝覇王色〟の覇気で相手を威圧するときの描写をふり返っていくと、そのほとんどの場面で「ゾクッ」、「ドクン」という擬音語・擬態語が使われることに気づく。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻六十四 P161

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十 P150

このことを踏まえて、対カク戦におけるカクがゾロの阿修羅の幻を見たときの描写と、モネがゾロにぶった斬られようとする直前の描写をふり返ってみると——。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻四十三 P163

尾田栄一郎ONE PIECE 巻六十九 P179

〝覇王色〟のときと同じように「ゾクッ」「ドクン」という〝音〟が使われいることがわかる。

もちろんこれだけでゾロが覇王色の覇気を使ったとは言い切れないんだけど、それでもやっぱりソレに近い気迫をゾロは持っているのだと思える。

じゃまな一般人への対応に悩むゾロ

覇王色の覇気のひとつの使いどころとして、じゃまな民間人に対して外傷を負わせることなく気絶させてしまうという使い方がある。

たとえば、魚人島での話。バンダーデッケンからしらほしを守るため、ルフィは自分を捕まえている民間人たちをひとまず覇王色の覇気で気絶させて、そしてバンダーデッケンと戦った。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻六十三 P69

魚人島では、「しらほしの誘拐犯」という誤解を受けて民間人に捕らえられてしまったルフィ。

麦わらの一味は困った人たちを助けていくいい奴らなんだけど、それでも「海賊」という立場なので、どの島にいっても民間人たちに身を追われることが多い。

でも、いつも本当の敵は別にいて一味はそいつを倒しにいこうとするんだけど、そうしたときに民間人たちが一味を捕まえようとしてくるなどしてじゃまになってしまうことになる。

そういった場面を切り抜けるのに〝覇王色〟はうってつけの技になる。

さて、ドレスローザでもドフラミンゴを倒そうとする一味を民間人たちが捕まえようとする場面があった。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十五 P101

ここでもやっぱりルフィは〝覇王色〟で切り抜けようとしたことがわかる。

で——、この場面にはルフィといっしょにゾロもいたんだけど、ゾロは一般人相手にどう対応するべきなのか迷っているような様子がうかがえる。

ここでもそれだけでは言い切れないんだけど、やっぱりゾロは〝覇王色〟は使えないのかもなと考えてしまう。