頂上戦争で命を落としたルフィの義兄 エース。彼のひとつの心残りは「ルフィの〝夢の果て〟を見れないこと」。

(エース)
心残りは……一つある… お前の——〝夢の果て〟を見れねェ事だ……

尾田栄一郎ONE PIECE 巻五十九 P17

ルフィの〝夢〟なら海賊王になることだと思うんだけど、エースがわざわざ〝夢の果て〟と言ったということは、どうやらルフィには海賊王になったその先に何かやりたいことがあると考えられそう。

はたして、ルフィの〝夢の果て〟とはどのようなものなのか。

ルフィの過去編にヒントあり!?

ルフィの過去編においてなんだけど、エース、サボ、ルフィの3人がそれぞれの夢を語りあった場面で、なぜかルフィだけ何を言ったのかわからないようになっていると思う。

サボが広い世界を見ておれはそれを伝える本を書きたい!!と言い、エースがおれは海賊になって 勝って勝って勝ちまくって 最高の〝名声〟を手に入れる!! と言い、ふたりに続いてルフィもおれはなァ!!!と何かを言い出すんだけど——。

尾田栄一郎ONE PIECE 巻六十 P18

尾田栄一郎ONE PIECE 巻六十 P19

ルフィだけは何を言ったか飛ばされてしまってわからないようになっている。

何かを言いかけるルフィをよく見るといつものように両手の拳をつき上げているように見えるし、夢を語ったエース、サボのふたりに続いたわけだからその流れでルフィも夢を語ったものだと考えるのが自然だと思うんだけど、いつものように「海賊王に おれはなる」だったら、わざわざその場面を伏せるようなことはしなくてもいいように思う。

なので、この場面でルフィが言ったことはルフィの〝夢の果て〟に関するヒントがあるんじゃないかと思う。

ところで、ルフィの夢を聞いたエースとサボの反応なんだけど、ふたりで声を合わせては??と言ったあと、エースは完全に呆れている様子で、サボにいたってはひゃっひゃっと声をあげて爆笑している。

自由気ままなルフィのことなので、ふつうの海賊が欲しがるような財宝や名声などを欲しがったとかではなく、まったく海賊らしからぬことを言ったんじゃないかと思う。

そして、そのために「海賊王に おれはなる」っていうことなんじゃないかなと思う。

なんとなく、海賊王になってやるようなことじゃないことを言った気がする…。

世界を買うとか、宴をするとか

一部の「ONE PIECE」ファンの間では、「世界一の財宝を見つけたルフィは世界を買って王国を作るのではないか」、「世界中の人たちと宴をするのではないか」、などと噂がされている(らしい)。

たしかにそれらはルフィの考えそうなことだと思うし、特に、「世界を買う」ということについては、ルフィ本人がガイモンとそのような内容の会話をしていたと思う。

(ガイモン)
お前には必ずいい仲間が集まる!! 〝ワンピース〟はお前が見つけて 世界を買っちまえ!!

(ルフィ)
ああ! そうする

尾田栄一郎ONE PIECE 巻三 P115

世界を買っちまえと言うガイモンに、ルフィ本人がああ! そうすると答えているんだけど、「世界を買う」という行為自体いかにも海賊らしい発想のような気がするし、たとえばバギーなんかでも言い出しそうな内容だと思う。

それに、「世界を買って何かをする」とか、「世界中の人たちと宴をする」とか、そのような話を聞いて呆れたり爆笑したりするものだろうか…。

高くてくだらない買いものをしようとしている!?

幼少時代、シャンクスとの別れ際に海賊王を目指すことを宣言したルフィ。

(ルフィ)
おれはいつか この一味にも負けない仲間を集めて!!世界一の財宝みつけて!!!海賊王になってやる!!!

尾田栄一郎ONE PIECE 巻一 P49・50

海賊王になることが〝夢の果て〟への通過点だと考えると、その〝夢の果て〟のためには「世界一の財宝」が必要と考えることもできそう。

もしかしてルフィの〝夢の果て〟には、ある程度のまとまったお金が必要だったりするのかも?

ルフィのお金の使い道は基本的に食べものや宴だと思うんだけど、そういえば空島で黄金を手に入れたあと、ルフィはとんでもない物を買わないか提案してたっけ。

(ルフィ)
大金持ちだぞ!! 何買おうかっ!!? でっっっけェ銅像買わねェか!!? かっこいいぞ おめェ

尾田栄一郎ONE PIECE 巻三十二 P134

これを聞いたウソップはバカ言え 何すんだ それでとツッコんでいるけど、仮に、前述したようにルフィの〝夢の果て〟というのが海賊王になってするようなことじゃないことだとすれば、それはでぇぇぇけェ銅像を買うことくらい突拍子もないことだったのかもしれない。

ところで、このころルフィは銅像にかなりこだわっていて、このあともしばらく「銅像を買う」としつこく言っていたけど結局買えずじまい。いつか本当に買うときがくるかもね。

考えるだけムダ!?

ルフィから仲間と呼ばれながらも麦わらの一味といっしょに海に出ることなくアラバスタに残ったビビ。

一味のエニエス・ロビーでの一件のすぐあと、アラバスタにおけるバロックワークスとの戦いのときには敵だったはずのロビンが一味にいることがわかり、コブラやイガラムは不思議がる一方でビビはこう言っていた。

(ビビ)
…ふふふ ルフィさんの頭の中は近くにいたってわからないのよ 考えるだけムダ! …ただし 彼らのやる事は全て… 信じられる

尾田栄一郎ONE PIECE 巻四十五 P186

ふだんからルフィのそばにいる奴らでもルフィの頭の中はわからない。考えるだけムダとのこと。なるほど。

さらにビビはこう続けた。

(ビビ)
彼は海賊王になる男よ

尾田栄一郎ONE PIECE 巻四十五 P186

ルフィの〝夢の果て〟というのはルフィが海賊王になってからやりたいことだと考えられそうなので、ビビの言う通り、海賊王になる男のやろうとしていることなんて考えるだけムダ!というのがある意味で答えなのかもしれない。