ルフィの友だちであり、ルフィに人生を救われたコビーですが、そんなコビーの夢は「海軍に入って えらくなって 悪い奴を取りしまる」ことです。(第2話)

海軍本部の大将の座を目指し、強さを求めるコビーの姿を見たルフィとゾロからも、その覚悟を認められていますが、コビーが大将になる日はやってくるのか、コビーのこれからについて考えてみたいと思います。

コビーが大将になれるのは約20年後!?

まずやはり気になるのが、コビーが大将になれるかどうかという話ではないでしょうか。

結論から書きますと、コビーが大将になるには物語の時間軸が年単位で進まないと無理だと考えられます。

というのも、海兵たちは基本的に少しずつ階級を上げていきますが、大将になるにはそうとうの年数がかかっているからです。

例えば、現大将の黄猿ことボルサリーノは、26歳で海軍の新兵ということでしたが、12年前の46歳になっている頃でもまだ中将でした。

映画「Film Z」に登場した元海軍本部大将 黒腕のゼファーも、18歳で海兵として実戦に出てから、38歳でようやく大将になっています。

ですから、大将まで昇格するには少なくとも入隊して20年ほどの年月が必要だと考えられ、まだ海軍に入隊してわずか2年のコビーが今の時間軸で大将に昇格できる可能性はほとんどないと考えられます。

ただ、藤虎や緑牛のように世界徴兵のような形で突然大将に任命される可能性もありますが、今の世界政府の体質を考えると、赤犬のような少し行き過ぎた正義を遂行するような人材で、かつ、化け物じみた強さをもっていないと大将には選ばれないと思います。

コビーは頂上戦争のとき、目的を果たした海軍が戦いをやめなかったことに疑問を抱いたり、またそのとき、赤犬から「正しくないもない兵」(第579話)と言われたりもしていますので、おそらく今の世界政府から大将に任命されることはなさそうです。

海軍本部大将 コビーの姿はエピローグで描かれる!?

さて、そんなコビーが大将になる日がくるとすれば、それはエピローグで描かれるのかもしれません。

「ONE PIECE」の原点にあたる作品「ROMANCE DAWN」では、最後に時間軸が一気に進んでいい大人になったルフィが登場していますが、「ONE PIECE」も同じように、大人になって眼帯をしたルフィが登場するのではないでしょうか。

もしいい大人になったルフィが「ONE PIECE」に登場することがあるなら、そのときのルフィの年齢は現在のシャンクスくらいに合わせて描かれるような気がします。

現在シャンクスは39歳でルフィは19歳なので、偶然にも20年後になり、コビーが大将に昇格できる頃合いになります。

「ROMANCE DAWN」では、一味が島に上陸していく場面で終わりましたが、「ONE PIECE」では大将になったコビーが乗る軍艦が海賊王になったルフィを捕まえにきて、「野郎共!!! 戦闘だー!!」という場面で終わるというのもありえそうです。

――個人的には「上陸だァ!!!」の方が素敵だと思いますけど(笑)

コビーは非能力者のままなのか

海軍本部の大将になるためには、やはり化け物じみた強さが必要になると思いますが、手っ取り早く強さを手に入れるには悪魔の実がぴったりです。

ドレスローザ編でメラメラの実が登場したときは、もしかしたらコビーが大将になる伏線でメラメラの実を食べるのかもしれないとも考えられました。

しかしコビーは、非能力者でありながらロジャーを何度も追いこんだガープの弟子だけに、ずっと非能力者のままなのかもしれません。

大将といえば、現在の大将 藤虎や、旧3大将たちのように、強力な悪魔の実の能力者というイメージが強いかもしれませんが、黒腕のゼファーは武装色の覇気の達人で非能力者でした。

もしかするとコビーは、ゼファーの武装色とは対照的に、見聞色の覇気の達人として、大将に成り上がるのかもしれません。

今の海軍本部に足りない人の〝声〟を聞く力

見聞色の覇気は相手の気配をより強く感じる力ですが、その力を研ぎ澄ませれば、人の心の声の叫びまで聞こえるようになります。

生まれつき強い見聞色の覇気を持っていたオトヒメ王妃は、フィッシャー・タイガーが天竜人に捕まった奴隷を解放しようとしていることをネプチューンに話している様子を影で見ながら、フィッシャー・タイガーの心の声の悲鳴に涙を流し、そのときのことをこのように言っていました。

(オトヒメ)
だけどあの日… とても彼を止める事などできなかったわ ——彼の心から聞こえる〝声〟が…… 大きな悲鳴を上げていたから

尾田栄一郎ONE PIECE 巻六十三 P138

また、オトヒメ王妃といえば、リュウグウ王国を地上へ移したいと考え、王妃という立場にありながらも町におりて国民たちと近い距離でずっと演説を続けていました。

このことについて左大臣が「映像をお使いになって下さればよいものを…」とネプチューンに言っていましたが、ネプチューンはこのように返していました。

(ネプチューン)
生まれつきの〝見聞色〟の覇気の強さがそうさせるのじゃもん! 心に響く距離 これがオトヒメの信条 わしにも止められん

尾田栄一郎ONE PIECE 巻六十三 P126

オトヒメ王妃のように、国民たちの〝声〟を聞く力は、海軍がこれからいい方向へ進むために、すごく必要な能力なのではないでしょうか。

ドレスローザでは化けの皮を剥がされたドフラミンゴが国民たちを恐怖で支配しようとしていますが、ドレスローザの元王女であるヴィオラは、助けを海軍にではなく海賊の麦わらの一味に求めていて、父のリク王に世界政府や海軍への不満をこのように漏らしています。

(ヴィオラ)
彼らには聞こえないのよ 自ら出した犠牲者の声が… この国の〝怒りの声〟が……!!! 権力者の耳は都合よくできているから……!!!

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十五 P152

ヴィオラが言うように、確かに今の海軍には人の心の〝声〟を聞き取れる人材が少ないように思います。

コビーがオトヒメ王妃のように世界の人たちの〝声〟を聞けるようになり、人々の気持ちに寄り添えるようになれば、海軍が新しく生まれ変われる起爆剤のような存在になりえるのではないでしょうか。

コビーは高速で動けるようになっている!?

また、戦闘でいえば、見聞色の覇気の達人になれば、敵の攻撃はほとんど当たらないと考えられます。

ここでもまたオトヒメ王妃を例に出しますが、人一倍体が弱くてもちろん戦い方も知らないオトヒメ王妃でしたが、見聞色の覇気が強いため、強盗の撃つピストルの弾を難なくかわしていました。

そしてドレスローザでも、見聞色の覇気を使えるレベッカが、ハクバの高速の剣をただひとりだけ見切ったり、そのレベッカに戦い方を教えたキュロスも、敵の銃弾などの攻撃をいとも簡単にかわしたりしています。

ONE PIECE千巻によると、現在、大佐にまで昇格したコビーは「六式をマスター」「見聞色の覇気が異常に発達」と書かれていたので、〝剃〟+〝見聞色の覇気〟で、コビーに攻撃を当てることは相当難しくなっているのかもしれませんね。

コビーには高速の動きを連想させるような異名がつけられている可能性もありそうです。

新しく生まれ変わった海軍本部の大将になる!?

そして最後に、白ひげが死に際に残した言葉を振り返ってみたいと思います。

(白ひげ)
そうやって遠い昔から脈々と受け継がれてきた………!! そして未来… いつの日かその数百年分の〝歴史〟を全て背負って この世界に戦いを挑む者が現われる………!!! センゴク… お前達「世界政府」は いつか来る… その世界中を巻き込む程の〝巨大な戦い〟を恐れている!!! 興味はねェが… あの宝を誰かが見つけた時…… 世界はひっくり返るのさ……!!

尾田栄一郎ONE PIECE 巻五十九 P53

この白ひげの言葉の意味がまだはっきりとわかっているわけではありませんが、あまり深く考えずに素直に読むと、「〝D〟の意思を受け継いだルフィがいずれ世界に戦いを挑み、〝ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)〟を手に入れて世界をひっくり返す」――と読めると思います。

このように読むと、ルフィがいつの日か世界政府を倒すと考えられそうですが、そのときに海軍は、人の〝声〟を聞ける軍隊に新しく生まれ変わるのではないでしょうか。

もしそうなったとき、コビーは新しい海軍の大将になっているのかもしれません。

コビーの他にも、スモーカーや、子どもをパンクハザードに誘拐されてしまった親たちの話を親身になって聞いたというたしぎなんかも上層部にいそうですね。