麦わらの一味のライバルは海軍や最悪の世代の海賊たちなどたくさん登場しているわけだけど、中でも〝黒ひげ海賊団〟は麦わらの一味と並びあわされるような存在になっているように思う。

というのも、両海賊団ともに船長が〝D〟を名に持つ者であり、無名の海賊団から成長していく過程が描かれている。

このことから、〝黒ひげ海賊団〟こそが麦わらの一味にとっての最大のライバルとなり、物語のラスボスになる可能性が高いのかもしれない。

麦わらの一味と並べあせられる〝黒ひげ海賊団〟

「無名」からの成長過程

今となっては5億の賞金首になり、世界にその名前が知れ渡っているルフィだけど、アラバスタでクロコダイルを討ちとるまではほとんど無名で、会う敵会う敵に「聞かない名」と言われていた。

一方の黒ひげも、長い間、白ひげの名前に隠れていたこともあって、エースを討ちとるまではまったくの無名だった。

クルーの人数

〝黒ひげ〟という名前が初めて登場したのはドラム王国でのことだったけど、当時、ドラム王国を滅ぼした黒ひげ海賊団のクルーの数はまだたったの5人だった。

一方の麦わらの一味も、ドラム王国に立ち寄った当時、ビビとカルーを除くとまだ5人の海賊団だった。

その後、麦わらの一味は少しずつ仲間を増やしていって、シャンボディ諸島‐頂上戦争のときには、9人の海賊団になっていた。

一方の黒ひげ海賊団も、同時期にインペルダウンで仲間を増やして、頂上戦争には10人で現れた。

船での役職

黒ひげとその仲間たちの姿が明らかになったのはジャヤでのことだったけれど、そこでは麦わらの一味と同じように、黒ひげ海賊団クルーひとりひとりの〝船での役職〟も紹介された。

敵の海賊団でクルーひとりひとりの役職まで紹介されることはそれほど多くない。

小さなケンカから始まったルフィと〝黒ひげ〟の因縁

ルフィと黒ひげの対立だけど、最初はふたりの「味の好みの違い」による小さなケンカから始まっている。

そして、黒ひげがエースを倒し海軍に引き渡したことで、ルフィと黒ひげの因縁は一気に深まったといえる。

このふたりの因縁なんだけど、お互いの海賊団が名もないところから始まって少しずつ有名になっていったのと同じように、ふたりの因縁も小さなケンカから始まってどんどん深くなっていくことも考えられそう。

ふたりの因縁のこととは関係のないまた別の場面の話なんだけど、第700話ではこんなナレーションもあった。

街を壊す大きな「高波」も 始まりは—— 人知れず打ち立つ「さざ波」にすぎない

尾田栄一郎ONE PIECE 巻七十 P186

このナレーションは、最悪の世代の海賊たちが手を組みだし、世界がざわつき始めたときに書かれたものなんだけど、まさにこの言葉と同じことがルフィと黒ひげにも当てはまるのかもしれない。

この先もしかすると、ルフィと黒ひげの因縁がますます深まるような事件が起こることも考えられるのだろうか…。

黒ひげ海賊団との戦いは〝巨大な戦い〟になる!?

麦わらの一味と並びあわせるように海賊団の成長過程が描かれ、さらにエースの因縁もあることから、ルフィの最大の敵となる可能性の高い黒ひげ。

でも、ルフィの敵はなにも海賊だけではなく「海軍本部」や「世界政府」も海賊と対立する組織で、ルフィのじゃまをするならルフィはそいつらを敵とみなすはず。

それなら、麦わらの一味のラスボスは「黒ひげ海賊団」なのか、それとも「海軍本部」なのか、はたまた「世界政府」なのか——、という疑問が湧きあがるところ。

そこで考えられそうなのが、麦わらの一味の最後の戦いは、そのすべてをひっくるめた〝巨大な戦い〟になるではないかということ。

たとえば、ドレスローザでの麦わらの一味とドンキホーテファミリーとの戦いにおいては、その戦いにバルトロメオやキャベンディッシュら「新世界の猛者ども」、海軍本部大将藤虎が率いる「海軍」、サボ、コアラたちの「革命軍」など、さまざまな組織が戦いに加わって大乱戦となった。

そんなドレスローザでの大乱戦のように、麦わらの一味の最後の戦いのその相手こそは「黒ひげ海賊団」でありながらも、戦いには「最悪の世代」の海賊団を筆頭とする猛者たち、「海軍本部」や「世界政府」、「革命軍」なども入り混じるような大乱戦になるんじゃないかな。

そして、その大乱戦こそが白ひげが死ぬ間際に言った世界中を巻き込むほどの〝巨大な戦い〟になるのかもしれないなと、そう思ったりもする。